
タレク・ズアリ
チュニジア、Exco Tunisieマネージング・パートナー
タレック・ズアリは、財務・監査分野で20年以上の国際経験を持つベテランの公認会計士で、クレストンのアフリカ運営委員会およびアドバイザリー・グループの地域委員長を務めています。 また、独立系会計監査法人のアフリカ初のネットワークであるExco Africaの元会長でもある。
アフリカへの投資貿易金融グローバルマガジン
January 16, 2024
最近、チュニジアにおけるクレストン・グローバルの専門家であるタレック・ズアリ(Exco Tunisieマネージング・パートナー)が、トレード・ファイナンス・グローバル誌にアフリカ投資のトレンドに関する記事を寄稿した。 記事の全文はこちら、または以下の要約をご覧いただきたい。
アフリカで投資ブーム
国連貿易開発会議の「世界投資報告書2023」は、アフリカへの外国直接投資(FDI)の流れが2022年に450億ドルに達したことを強調している。
アフリカにおける海外直接投資の推進要因
- 天然資源:世界の鉱物埋蔵量の30%を占めるアフリカには、探査、採取、輸出の機会が豊富にある。 同大陸は、再生可能エネルギー投資、特に太陽光発電と水力発電のホットスポットでもある。
- 人口動態:14億人、その60%が25歳以下というアフリカの急速な人口増加は、インフラ、農業、教育、医療への需要を牽引している。
新たなトレンドと政府の政策
重要な傾向として、アフリカ政府は採掘された資源の現地での転換を主張しており、現地での付加価値を確保し、FDIを後押しする可能性がある。
多様性と文化への配慮
投資と関与を成功させるためには、アフリカ地域間の経済的、法的、文化的多様性を理解することが極めて重要である。
投資に関する考慮事項
- 文化的理解:文化的なニュアンスを深く理解して投資に取り組む。
- 地元のサポート:適切な地域のパートナーや専門家の関与が鍵となる。
- ビジネスモデルの適応:ビジネスモデルを現地のコスト、特に人件費に合わせる。
- 知識の移転:責任ある企業として認知されるよう、知識の移転計画を実施する。
法的・税的枠組み
- オハダ :アフリカビジネス法調和機構(OHADA)は、西・中央アフリカにおける法的確実性を高めることを目的としている。
- 現地の専門知識:国際的な経験を持つ現地のアドバイザーを活用
アフリカ進出前の必須ステップ
- 市場調査:現地の消費者行動と市場機会について徹底的な調査を行う。
- 税金と法律の研究:現地の規制、法的要件、国際条約を理解する。
- 堅実な事業計画:アフリカ市場に合わせた詳細な計画を立てる。
規制面および財務面
- 投資保護:投資保護の法的枠組みを評価する。
- 配当と資本移転:利益還流に関する規制を理解する。
- 現地通貨の動向:現地通貨の安定性と動向を分析する。
- 資金調達の選択肢:国内外の資金調達手段を探る。