TCAを通じてDEIのシステム変革を求める
May 9, 2023
当社の専門家であり、ESG委員会のメンバーであるローラン・ル・パジョレックとクリスティーナ・ツィアルタは、最近共同で記事を執筆し、企業が貿易協力協定(TCA)に取り組むべき理由と、既存の会計手法が現代の企業にとってもはや十分でない理由についての洞察を共有した。
DEIの進展は世界的に停滞
カンターの「インクルージョン・インデックス2022」によると、オランダはカナダを抜いて世界で最も多様で公平かつインクルーシブな職場の本拠地となった。 この指数は、包括的で多様性のある職場づくりの進捗状況を世界的に測定するもので、個人向けサービス、非営利、専門サービスが最も包括的な業界として選ばれた一方、エンターテインメント業界は依然として最も包括的でない業界のひとつとなっている。 ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンのシステム改革への意欲が高まっているにもかかわらず、多様でインクルーシブな職場づくりの進展は世界的に停滞しており、カナダ、米国、イタリアなどの国ではスコアが大幅に低下している。 意味のある行動を取らないことは、採用や定着に影響し、従業員の4人に1人が、インクルージョンの欠如を理由に退職する可能性がある。
インクルージョンの進展
調査によると、DEIは企業の課題として目立つようになったが、進展は見られない。 グローバル・スコアは2020年と同じ55である。 対照的に、調査対象となった12市場のうち8市場では、2019年から2022年にかけてインクルージョン・インデックスのスコアが低下している。 しかし、メキシコと オーストラリアはDEIの進歩が著しく、過去3年間で15%、7%増加している。
各業界はインクルージョンに向けた取り組みでさまざまな進歩を遂げている。 個人向けサービス(美容室など)、専門サービス(法律事務所や会計事務所など)、非営利団体がその先頭を走っている。 ランキング中位に位置する金融サービスと、ランキング下位に位置するITおよびマーケティング企業は、インクルージョンの改善に取り組んでいる。 しかし、ファッション、ホスピタリティ、セキュリティー、エンターテインメント、メディア、スポーツ、出版、農業といった業界は下位にランクされており、その包括性を向上させるためにはまだ多くの課題がある。
ローラン・ル・パジョレックとクリスティーナ・ツィアルタのコメントはこちらから。